魔王さま、地球に降臨!

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「こ、ここは……?」 「ワン!」 「ひゃあ!?な、なんだお前!?なんだ、い、犬か……」 目が覚めると、犬に吠えられた。 そしてなんか臭い。ここはゴミを捨てる場所のようだ。 「うぅ……臭い」 自分の服に匂いが移ってしまった。 ところで、魔界とは違ってずいぶん明るいなここは。 まるで人間の住む地域に存在する昼というもののように明るい。 そんな事より、まずはこのゴミから離れたい。臭いのは嫌だ。 「な……な……」 狭い道を出ると、人間がたくさん歩いている。 でも、チラチラ私を見る者もいるが、怖がる事なく通り過ぎていく。 どうなってるんだ?私は人間の敵である魔王なのに。 「ねぇ君」 「!? な、なんだお前!」 「あぁごめんね。急にお巡りさんに話しかけられたらびっくりするよね」 お、お巡りさんってなんだ。 「君、迷子かな?」
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