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ホログラムは慌てることなく、話を続けた。 「ご心配ありません。このナノチップは皆さまの身体危険にさらすことはありませんので。このナノチップは特殊な電子信号を発するようにできています。先ほど説明した通り、このゲームにレベル制は適応されていません。あくまで、このゲームにおける皆さまの強さは"運動能力""精神力""知力"といった皆さまの潜在能力となります。それをフルに使っていただくために電子ナノチップを埋め込ませてもらいました。」 ホログラムは一頻り話すと、大きくため息をついた。 「いったい何をいってるんだ…。」 余りに度を越えた話に着いていけない…。口をついた言葉も声にならなかった。 他の四人もわけがわからずポカーンとした表情を浮かべていた。 そんなことは気にせず生気のない物体はまた、はなしだした。
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