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「なんだったんだよ…今の。見たかよ?セナ!」
不思議そうにしかし、満面の笑みで俺のほうを見た。
「あぁ。」
まだレンに起きたことが理解出来なかった…。あれがナノチップの力か?でもあんなのどうやって…。
いろんな考えが頭を駆け巡った。
「凄いですねぇ。初めてであんなにはっきりとした"障壁"を創れるなんて。大したものですよ。」
「しょーへき?」
それがどんな意味をもつ言葉なのかこのときはわからなかった。
「えぇ。障壁です。謂わばバリアみたいなものですね。自分の身を守る1つの手です。まだまだ不安定ではありますが慣れて、より良い創造が出来れば大きさも強度も自由自在になりますよ。」
障壁…バリア…創造。
「これもそのナノチップの力だというのか?」
ホログラムは俺の目を真っ直ぐにみて頷いた。
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