1

15/82
前へ
/100ページ
次へ
「なんだったんだよ…今の。見たかよ?セナ!」 不思議そうにしかし、満面の笑みで俺のほうを見た。 「あぁ。」 まだレンに起きたことが理解出来なかった…。あれがナノチップの力か?でもあんなのどうやって…。 いろんな考えが頭を駆け巡った。 「凄いですねぇ。初めてであんなにはっきりとした"障壁"を創れるなんて。大したものですよ。」 「しょーへき?」 それがどんな意味をもつ言葉なのかこのときはわからなかった。 「えぇ。障壁です。謂わばバリアみたいなものですね。自分の身を守る1つの手です。まだまだ不安定ではありますが慣れて、より良い創造が出来れば大きさも強度も自由自在になりますよ。」 障壁…バリア…創造。 「これもそのナノチップの力だというのか?」 ホログラムは俺の目を真っ直ぐにみて頷いた。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加