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飛び出した壁の中は箱状になっており、その窪みに純白で光沢のある球体が綺麗に収まっていた。 「なんだよこれ?」 レンが体をのりだし上から球体を覗き込んだ。 球体は音も発てずレンの顔めがけて上昇した。 静かな部屋にゴツッという鈍い音とレンの「うぎゃッ!」という声がこだました。 「っ…いってぇなぁー。なんだよいきなり。」 「う、動いてる…っていうか浮いてない?」 ルリは顔をひきつらせ苦笑しているた。 たしかに純白の球体は空中に浮遊していた。先ほどまではなかった並ぶ大小異なる赤いライトを表面に携えながら。
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