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「うえっ?テレパシー!?すげーよこの丸っこいの。」 レンは再び顔をつきだして目を輝かせ球体を見た。 「ほんとだねっ。テレパシーなんて嘘みたい。」 ルリも身をのりだしてそう言った。 『これは簡単ですので皆さんもすぐできるように成りますよ?』 「ほんとかよ!」 『えぇ。話したい相手に普通に話しかけるイメージをしてもらえればそれでオッケーです。』 「うわあ!」 急にカケルがその場で飛び上がった。 その隣でレンが腹を抱えて笑っていた。 「ほんとだぁ。すんげぇ簡単だ。悪いなカケル。」 どうやらレンはカケルに大声でダイレクトしたらしい。 『でしょ?でもあまり急に大声で叫ばれると、ナノチップがオーバーヒートしてまうのでひかえてくだはい。』 「わかったよ…」 「たくぅ…あんたは無駄なことばっかりして…。」 あきれた顔でルリはレンを見てため息をついた。 『まぁダイレクトはみなさんすぐできると思いますので各自試してみてください。それからお手数ですか僕の呼び名を決めていただいてよろしいですか?』 五人はそれぞれの顔を見て何にする?と話し合った。 「球なんだし…【キュウ】ってどうだ?呼びやすいしぴったりだろ?」 最初に案を出したのはレンだった。 「キュウ…かわいい。」 名前を聞いたとたんフミカは球体をつついた。 「分かりやすいしいいんじゃない?」 「僕も賛成だよ。」 「いいんじゃないか。」 「んじゃ!キュウで決定だな!!」 全員一致で白い球体はキュウと名付けられた。
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