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「なにも変わってな――――」
俺の言葉は何かにかき消された。
キュイーン。という鉄と鉄が擦れあうような音がする。
白い壁はのっぺりとしたその表面を無数のブロックへと変え、それは音と共に凹凸を作っていく。
そしてキュウの前の壁が全て凹凸のブロック塀と化した。
擦れあう音が止まり部屋にここに来て何度目かの沈黙が拡がった。
それもつかの間、凹凸の壁は盛大な効果音を放ちながら動き始めた。
無差別に並んだブロックは時よりカチャッ!!という音をさせ機械的に一転に集束して行き、次第に壁の向こう側が露になった。
壁は最後にガチャン、プシューゥ。といい静かになった。
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