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「おいおい、見たか?あのメール。なんなんだろーな。」
「面白そーじゃね?願い叶えてくれるみたいだし。」
「だなーぁ!」
あはははーと男子生徒らが話している。
くだらないな…と俺は帰ろうとした。それを防ぐかのように両肩に押さえつけられる力が加わった。
俺は「っんな!」と情けない声を洩らした。
「なぁなぁ!」
「んなんだよ…レン。」
「みたか?セナもあのメール。」
「みたが、下らなすぎる。」
「えぇ!?すっげーたのしそうじゃん!なぁーフミカ、カケル?」
とレンは隣に居るフミカとカケルに問いかけた。
「あー、うん。僕も興味はある…かなぁ?」
頼りない声でカケルはそう答えた。
その隣でフミカはただ笑って見せるだけだった。
「ほら見ろ、みんな下らないと思っているみたいだぞ?」
レンの手を肩からおろし立ち上がりながら皮肉めいたことを言う。
「ちぇ…良いじゃんかよー暇潰しにちょっとくらい。」
とレンは口を尖らせた。
「そんなこといっ…」
「いいんじゃないかな?楽しそうだと私も思うよ。レン君が言うように暇潰しにはもってこいなんじゃない♪」
俺の言葉を遮るようにだれかが割り込んできた。
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