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「寝るからな俺は!」 自室のベッドに横になりながら四人を尻目に目を閉じた。 「ダメだよ!」 「だめだ!」 ルリとレンの声が見事にシンクロした。 「うるさい。」 「冷たいなーセナ。俺は悲しいよ。」 「黙れ。」 そう言うとレンはあっさりと黙りこんでしまった。 「あはは。可愛そうだよーセナ君。ところであのメールどうするの?」 「やろやろ!」 レンの沈黙は一瞬で破られた。 「あんなのやらないっていってるだろ…たく、もう寝るぞ。」 俺はあーだのこーだの言うレンを無視して眠りについた。 最後に「知らねーぞ!!」というレンの声が耳に届いた。 それから数日後【ご参加ありがとうございます!】というメールが届いた。 まんまとしてやられた。 その日レンをボコボコにしたのは言うまでもない。 メールの最後に今度のことは追って連絡します。と書いてあった。 このままなんの連絡もなければ嬉しいのだがと、あの時はつくづく思った。
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