24人が本棚に入れています
本棚に追加
声は部屋の中で反響した。
「みんな!…みんなー!」
どうしてだろう。
こんなにも叫んでいるのか…。
「うるさいな。聞こえてるよ。ってまぶしっ!!なんだよこれ。」
レンを筆頭に次々にみんな体を起こす。
「大丈夫か?みんな。」
「あぁ。」
「うん。すこし頭が痛いよ。」
「大丈夫だ…。」
「うぅ…しんどー。」
四人が口々に返事をかえしてきた。
沈黙のなかプヒュー、プヒューという音が相変わらず鳴っている。
途端、先ほどまでの音が急に止み
次いでピロローンという軽快な音がした。その音と共に部屋の中央に人形のホログラムが現れた。
それは徐々にハッキリとしていき見た目は人間そのものになった。しかし、その人物に生気は感じなかった。
「うわぁあ!なに!これ!」
カケルが突然の訪問者に驚き情けない声をあげた。
情けないカケルとは裏腹にレンとルリは「すゴーい!」と興奮気味に言った。
最初のコメントを投稿しよう!