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「…ね」
(慶介たちじゃなかったら、一体誰が?)
「ねぇ!」
「あっ、ご、ごめん!」
「別いいいよ。次のドアはさっきと同じ感じかな?」
「さぁ?わからない」
(犠牲者は、もう出したくない!)
空は強く思った。
『そろそろ食べましたかー?』
いきなり声が聞こえた。
(ちょっとウザったいなこの声…)
『次のドアは、当たり、はずれではないよー入ったら、わかりますよー兎に角入ってねー』
プッ―
切れた。
「何処にする?」
「次は真ん中でいい?」
「うん」
空がうなずいた。
キィィィ…
次のドアは―…
意外に普通だ。全体的には白。椅子も、机も。その上に紙がある。
『皆さん、椅子に座ってください』
「…?」
そっと、慎重に座った。
『その紙はい、いいえで答えてください』
それは至って単純だった。
(何これ?)
≪貴方の親友が崖から落ちそうになりました。しかし助けると、自分も落ちるかもしれません。助けますか?≫
『嘘はだめです。ちゃんと答えてください』
(親友は桃だし…)
空は、はいと答えた。
≪大嫌いな人が・・・助けますか?≫
(大嫌いな人…)
空は正直にいいえと答えた。
≪知らない人…助けますか?≫
「…」
はいと答えた。
他に様々質問があった。
空は勿論全部答えた。
『できましたかー?できたらここに置いて下さいねー』
全員そこに置いた。
ウィィィン
全部回収した。
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