選択

4/5
前へ
/80ページ
次へ
「…ね」 (慶介たちじゃなかったら、一体誰が?) 「ねぇ!」 「あっ、ご、ごめん!」 「別いいいよ。次のドアはさっきと同じ感じかな?」 「さぁ?わからない」 (犠牲者は、もう出したくない!) 空は強く思った。 『そろそろ食べましたかー?』 いきなり声が聞こえた。 (ちょっとウザったいなこの声…) 『次のドアは、当たり、はずれではないよー入ったら、わかりますよー兎に角入ってねー』 プッ― 切れた。 「何処にする?」 「次は真ん中でいい?」 「うん」 空がうなずいた。 キィィィ… 次のドアは―… 意外に普通だ。全体的には白。椅子も、机も。その上に紙がある。 『皆さん、椅子に座ってください』 「…?」 そっと、慎重に座った。 『その紙はい、いいえで答えてください』 それは至って単純だった。 (何これ?) ≪貴方の親友が崖から落ちそうになりました。しかし助けると、自分も落ちるかもしれません。助けますか?≫ 『嘘はだめです。ちゃんと答えてください』 (親友は桃だし…) 空は、はいと答えた。 ≪大嫌いな人が・・・助けますか?≫ (大嫌いな人…) 空は正直にいいえと答えた。 ≪知らない人…助けますか?≫ 「…」 はいと答えた。 他に様々質問があった。 空は勿論全部答えた。 『できましたかー?できたらここに置いて下さいねー』 全員そこに置いた。 ウィィィン 全部回収した。
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加