5人が本棚に入れています
本棚に追加
…それにまた、制服に血がついている人がいる。
ガチャ
そこから谷口が出てきた。
そのドアから出てきた人は、全員血がついている。ふらふらと谷口は歩き、壁にゴンッとぶつかり、ズルズル…と流れるように、ぺたんと座った。
「俺は…もう生きていけない…生きる資格がない…何てことをしちまったんだ…」
良く見ると渡部がいない。
(渡部が、死、ンだ…谷口が?まさか、殺った?)
「嘘でしょ?!なんでこんなに人が死んで、時間がたっているのに警察が動かないの?!」
思わず空は叫んでしまった。
「確かに…」
桃は静かに言った。
キィィィ…
空たちが出たドアから数名出てきた。
また、血だ。
(…鉄の、匂い…)
「イ、イヤアアアアアアアアアア!!」
桃が叫んだ。
「ねぇ…生き残ったのはいいけど、中で何しているの?」
空が聞き、
「う…う…」
隣で桃が必死に涙を抑えようとしている。
空の質問に、生き残った優加がこのように答えた。
「別に…なにも…適当に決められた」
「本当…?」
「うん」
(…嗚呼。嘘だ。絶対。なにかが、ある)
『わーこんなに減ったんですねー!』
「なっなんだよ他人事みたいに言って!」
『クスクス…だって、君のせいでしょ?』
「う…」
(どういうこと?)
最初のコメントを投稿しよう!