鉄の匂い

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空は意味が解らなかった。 『さぁさぁ、次のドアへ!』 (また、このドアの中で、誰かが死ぬ…) 「もう、そこのドアでいいんじゃない?」 桃が一番目のドアを指した。 「うん。何処でも同じだよね…」 (人数が減ったから、一つのドアに入る人が少なくなった…) 「さぁ、いこう!」 誰かが言った。 (もう、誰が言ったとか、いいや) キィィィ… そこは、 「なんだこれ」 丸い机があり、そこの上にトランプが置いてあった。 「ま、まさか…」 『そう!トランプ勝負です!』 「そっそんな!」 『ルールは、混ぜて、裏にしたトランプを置きます。そして一枚だけ引きます。全員が引き終わったら…』 「…?」 『偶数と奇数を言います。言ったのが偶数だとします。偶数の人は、負けです』
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