鉄の匂い

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「なっ…?」 「そ、空…」 桃が寄ってきた。 「だ、大丈夫…」 眼を合わせた。 「生き残ろう!」 「…うん!」 明良がまず引いた。 パラ 鼓動が響く。 スッ… 明良はそっと目を開く。 「11!」 ゴクン… 次は真奈利だ。 パラ 「6…」 (偶数、奇数別れた…) 「次は?」 「私が…」 パラ 「4よ」 「次は、私が行く!」 空が言った。 空はかなり鼓動が響わたっているように感じた。 パラ 「な、7!」 「ラ、ラッキーセブンじゃん…」 「ハ、ハハ…」 本気で、笑えない。 (奇数…) 洋太は、1を引いた。 桃が、 「次は、私が…」 ドクン パラ… 「13…!13!」 二人は目を大きく開けた。 「よ、良かった~!」 「同じだね!」 「うん!」 空が答えた。 次は勇気が10を引き、次は夏美が12を引いた。 合計、8人だ。偶数4人、奇数4人。ちょうど半分。 「大丈夫だよね?」 ――プッ
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