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出てきたのは包丁だった。
「何を言っているんだ!」
明良が言った。
「空…私のこと、殺さないでよ…?」
「うん…桃も私のこと、殺さないで…でも、一応、持っておこう…」
カシャン
『じゃ、頑張って~!』
プッ――
「…」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ザっ!
「なっ…?!」
洋太が明良を狙い、明良はぎりぎり避けた。
「何しやがる…!」
「はっ、こうするしかないんだ。生き残るには。あの二人は俺がまとめて殺る。そして、生き残る…!」
「う…うう…」
桃は泣いて、空も涙目だ。
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