鉄の匂い

6/6
前へ
/80ページ
次へ
出てきたのは包丁だった。 「何を言っているんだ!」 明良が言った。 「空…私のこと、殺さないでよ…?」 「うん…桃も私のこと、殺さないで…でも、一応、持っておこう…」 カシャン 『じゃ、頑張って~!』 プッ―― 「…」 「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 ザっ! 「なっ…?!」 洋太が明良を狙い、明良はぎりぎり避けた。 「何しやがる…!」 「はっ、こうするしかないんだ。生き残るには。あの二人は俺がまとめて殺る。そして、生き残る…!」 「う…うう…」 桃は泣いて、空も涙目だ。
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加