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「―そ―」
(…)
「そ…」
(なに?)
「…空!」
(…桃!)
「えっ?!私…寝てた?」
「えっと…」
桃が戸惑うように何か言いかける。
すると空がある異変に気が付いた。
「ここ、何処?!」
「あのね。私も何が何だか良くわからないの。ほかの子たちもここが何処かもわからないし、記憶もなくしているらしい。…まあ、だれでも嘘はつけるけど」
それは桃らしくない言い方だった。
数分たち、全員が起きた。そこは、鼠色のとても広い部屋で、二年の先生、生徒がいる。もっと可笑しいところは――十個のドアだ。なぜか、十個もドアがある。
―プッ―
『皆さん、こんにちは。先程、この学校の、二年を――襲いました』
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