絶望の一時

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(なっ?!) 『皆さん、記憶にありませんよね?まぁ、勿論のこと。今からドアの中に入ってください。御自由の所に。その中から数名…』 (なんなのいったい!理由を―) 『死んでもらいます。』 ザワッ 一気に声が広まった。その中で 「な…何なんだよいったい!遊んでんのか?!何もできないくせに!俺はこんなところにはいたくないんだよ!!」 山崎が言った。 そして、それから数名、「そうよ!」「そうだ!何なんだよ!」「時間の無駄だ!」と声が上がった。 『そうですか…それなら…』 と言いながら何かを連れてきた。 (あっあれは?!) 『まずこの人…先生から死んでもらいます』 「ひっ!!」 モニターが大きく映っている。それはすごくきれいな液晶で、やけに映像がリアルだ。 「どうせ先生たちの遊びか、こんなことがあるかもしれません。ってやつだろ」 中山がそう言った。暫く沈黙した。 (いったい、そういことなの?!先生は、さっきまでここにいたし…) バンッ!!! 大きく何かか鳴った。 暫くし、遅れた悲鳴を上げた。 「キ…キャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」 大きな何か―…それは、銃声だ。 そして、そこには血を流し、倒れていた。 そう、先生は、たった先程死んだ。
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