友人

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(早速仲間割れ?!) 「お、俺はこっちのドアがいいんだ!」 「いや。絶対こっちのドアが当たりだ!」 「おいっそこははずれに決まっているだろ!俺はこっちだ!」 …それぞれが違うドアの前に立った。 「私達もそろそろ決めよ?」 「うん…立ち止まっている場合じゃないよね…」 私達は左から三番目のドアの前に立った。 キィィィ… 最初の人がドアを開けた。 そこは、少し縦に線のようなものが続いて見えた。 (道みたいね…) ソッ…皆が何故かゆっくり歩く。なぜか、空もそう歩く。 人間の少しでも生きたいという本能なのか… 少し暗かったのが、いきなり明るくなる。 ピカー 「うっ」 「眩しいっ」 暗いのに目が慣れていたのだろうか、いつもい以上に眩しく感じる。 そっと目を開けた。 そこには―…当たりと大きく書いてある。そして、 『当たりだよ。当たりだよ。凄い!凄い!』 ひとまず、ほっとした… 「あ、当たり…」 「私、生きてる…」 「良かったね!桃!」 「うん!」 「でも、本当に結果的に何人生き残るのかな?」 空が言った。 部屋の隅にドアが一つあった。 キィィィ… さっきと同じような部屋だ。 「ほら!俺、生きてるぜ!」 「俺も!!」 (早速仲直り?) 「おっ、おい!山上がいないぞ!!!」 「なにっ?!」 「まっ、まさか…」 私はすぐわかった。「いない」と聞いた瞬間。そう、あの山上までもが、あのドアの中で死んだのだ。死んだ。
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