曲がり角に消える

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「君は? いま忙しいのだけど」 「待って下さい。 僕は加藤の息子で光樹と言います。」 確かに、 顔は母親に似ているし、 背丈は父親と同じくらいで親子だと言えば、親子に見えた 「探偵の唐津先生ですよね。 先生、僕にも調査を 手伝わせてください お願いします。」 「どうして、手伝いたいなんて」 「僕、卒業後に探偵になりたくて それで母に頼んで先生のお仕事を手伝う事が出来たらと これ母からの手紙です。」と 彼はバックから一通の手紙を渡してきた。 「確かに、秋奈さんの手紙にはそんな内容が書いてあるし さらに、迷惑料として依頼料は2倍で支払うとも書いてあるが。」 「いいのかい? これは君の父親の浮気を調べる為の調査だが」 私は父親の浮気調査を息子が手伝うのは気まずい想いになるし、 仮に離婚になった時、心に傷が残るのではないかと心配になった。 「大丈夫です。 覚悟は出来ているし、 僕は父を信頼していますから。」 「分かった、 だが私の指示には従って貰うよ、 いいね、光樹君。」 「はい、ありがとうございます、唐津先生」
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