曲がり角に消える

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それから4日間 光樹君は良く働いた ほとんどは学校終わりに手伝ってくれる程度だったが 尾行や調査においてはなかなか見所のある助手だった。 そして、調査開始8日目 剛は動きを見せた。 大学が休みにも関わらず家から出掛けたのだ。 剛の茶色のコートの背を何処まで行くのだろうかと尾行すると 行き先はある住宅地の 一軒家で表札には高城と書いてあった。 剛が中に入ろうとすると 若い女性が剛を迎え入れたので写真に収めた 後は出てくる時にも写真を撮ればよい、と 張り込もうとした時 後ろから「唐津先生」と呼ばれ 振り返るとスクールバックを持った学生服姿の光樹君がいた。
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