曲がり角に消える

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「ちょっと待って下さい」 「唐津先生、どうしました?」 「剛さんと少し話しても?」 「少しだけなら、いいですが」 「剛さん、あなたはどうして二回も亜弥さんを殴ったのですか? そして、逃げる時に青柳林を通ったのでしょう?」 「えっ、刑事さん、この人は何を言ってるですか? 私は二回も殴って無いし、青柳林って何処ですか? 初めて聞きましたが」 「いや、そこまでで結構です。 ちょっと滝刑事、外に来て下さい。」 私は滝刑事と取調室から出た。 「何ですか、今の質問は? 殴った回数が何か? それに、青柳林って最近、見回りを強化した林ですが、青柳林がどうかしたんですか。 「えっ、見回りを強化? それはどういう事ですか?」 「あれ、先生知らないんですか? 最近、あの辺りで通り魔事件が多発していて 3日前から見回りを強化して 更に職質などして不審者を探していたんです。 まあ、今日、それらしい人物が調査で明らかになったので終わりですけど つまり、あの日、青柳林をある意味通れない事になる。 となる犯人はあの人しかいない それは信じたくはない犯人像だったが 真相編に続く
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