シュガーラブ

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別荘は山奥にあるが とにかく大きな家で周りを綺麗な紅葉山に囲まれていた。 重厚な扉を開けて入ると、 綺麗なメイドが出迎えてくれた。 「唐津先生ですね、 ご主人の亮介様は書斎にいらっしゃいます どうぞ、こちらです。」 「茜さん、ありがとう。」 二階に上がり書斎に行く途中で唐津先生が 「彼女は井村 茜さんといって 5年前から亮介氏の家の家事全般を任されている人だよ。 「それと、亮介氏には3年前に結婚した恭華さんという美人な奥さんがいるのだが お嬢様育ちの為、家事一切が出来ないそうだ。」と 教えてくれた。 「こちらが書斎です。」 茜さんがドアを開けてくれたので 書斎に入ると四十代くらいの男性がソファに座り、本を読んでいた。 「こんな山奥にようこそいらっしゃいました、唐津先生」 「この度は、ご招待いただき ありがとうございます。」 「そんな、先生にはその節に大変お世話になりました これはそのお礼なのですから まぁ、ここではなんですし 食堂でお茶を飲みながら最近の事件の話など聴かせてください。」 「茜、皆さんを食堂に案内して差し上げなさい。」 「はい、どうぞこちらです。」
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