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今目の前には金髪の美人がいる。
それは別に良い。
「これでどうだ、雌と分かったか。」
「分かった。だからこの服来てくれ。目のやりばに困る」
ただし、裸で、しかも体型がグラマーだから余計に……
「なんだ人間種はこんな物を着ているのか。では主、着せてくれ。」
「自分で着てくれ。」
「いや、着かたがわからんのだ。」
盲点だった。
「分かった。だから向こうを向いてくれ。」
「分かった。」
死ぬかと思った。
……精神的に。
「動きにくいなこの服とやら。脱いで良いか。」
「ダメだ。」
「まあー良い。それで、私の名はどうなった。」
「ああ、アリシアなんてどうだ。」
「アリシアか。うむ、主から貰った名だ。大切にする。では契約だ。内容は主との魔力交換だ。」
「了解した。では。」
「うっ、何と質の高い魔力だ。…………あ、主もう良い。これ以上は私が限界だ。」
「んっ、そんな微量で良いのか。」
「微量と言うが、人間の帝とやらが五人分の量だぞ。」
「そんなこと言われても会ったことないから。」
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