第一章

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今目の前には金髪の美人がいる。 それは別に良い。 「これでどうだ、雌と分かったか。」 「分かった。だからこの服来てくれ。目のやりばに困る」 ただし、裸で、しかも体型がグラマーだから余計に…… 「なんだ人間種はこんな物を着ているのか。では主、着せてくれ。」 「自分で着てくれ。」 「いや、着かたがわからんのだ。」 盲点だった。 「分かった。だから向こうを向いてくれ。」 「分かった。」 死ぬかと思った。 ……精神的に。 「動きにくいなこの服とやら。脱いで良いか。」 「ダメだ。」 「まあー良い。それで、私の名はどうなった。」 「ああ、アリシアなんてどうだ。」 「アリシアか。うむ、主から貰った名だ。大切にする。では契約だ。内容は主との魔力交換だ。」 「了解した。では。」 「うっ、何と質の高い魔力だ。…………あ、主もう良い。これ以上は私が限界だ。」 「んっ、そんな微量で良いのか。」 「微量と言うが、人間の帝とやらが五人分の量だぞ。」 「そんなこと言われても会ったことないから。」
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