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入学式――
(小学校の時より、人が増えただけだ)
私はいつもどうり、本を開けた。
すると――
「貴方、この本が好きなの?」
「え?」
女の子が、喋りかけてきた。
そのこは、とても可愛らしい容姿だ。
「私、桃っていうの。よっかったら、友達にならない?…なんて、おかしいかな」
「え…」
そんなこと言われたこともないから、驚いた。
「気が合いそうなの!」
「う、うん。わかった…」
すると、どんどん仲良くなり、私達は、‘親友”となった。
中学二年生。
私は、勉強も頑張った。5位以内には入っている。
5位以内に入ると、本をいっぱい買ってくっるから嬉しい。
だから、テストが待ち遠しい。
「同じクラスになれるかな――…」
そんなことを呟いていると、反対側から桃が来た。
「空!一緒のクラスの二年C組だよー!」
「本当?!」
嬉しかった。
ガラッ
教室に入るとそこには――
(うわっ最悪だ。あいつらだ。)
あいつら―
山崎、脇谷、中山、山上、谷口、渡部だ。
「げっ」
(桃も、嫌いだもんなぁ。桃は、可愛く、優しく、気遣いができ、モテる。こんな‘親友”ができてうれしいよ)
スッ
(なにこれ…けむ、り…?)
>>希望の一時
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