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「ヒャッハー!!」
「……………………」
俺は今、現実を直視出来ない。
そう、現在の心境はまさにあれだ。
「どうしてこうなった……」
高校生活2年目の春。俺は転校を余儀なくされた。
理由は単純なもんで、父の仕事上の都合。
それだけだったなら俺は地元に残ろうと考えていたんだが、母がそれに同行。
母曰く、「あの人は生活能力皆無だから……」らしい。
俺の下には13になる妹と12になる弟がいる。
妹の千華は家事もそつなくこなすのだが、少し淋しがりな面が目立つ。
弟の修に元気だけが取り柄なんだが、馬鹿だからなぁ。
そういう訳で、家族総出での引っ越しとなり俺は勿論転校。
手続きは元の高校が進めてくれたが、何やら気まずい顔をしていた。
話を聞けば引っ越し先には高校が1校しかなく、そこに通う以外の選択肢がないらしい。
今思い起こせば、あの時の気まずそうな顔はその1校が宗零だったからなのだろう。
しかし、当時の俺は選ぶ必要性がないと気楽に考えていた。
全くもって、愚か者だった。
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