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「図星を突かれて逆ギレか。惨めで、みっともない。周りを見てみろ。君の怒鳴り声で視線が集中してる。きっとコイツらも同じことを思ってるだろうな」
我に返って、ゆっくりと周りを見渡してみる。そこで私の目に映ったものは冷ややかに視線を私に向ける通行人だ。哀れな目で、私を見ている。
「…もう、帰ります」
私はそれだけ告げて立ち上がった。我慢できなかった。惨めな自分自身も、この状況も。
この場から逃げ出したかった。
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