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トミーに言われた通りに踏み鳴らされた道を進んでいくと、特に道は開けはしていないにも関わらず、お生い茂る木々の中にポツンとあった大きな岩に立てかけられた古びた立て札を見つけた。
【.....村】
立て札は朽ちてボロボロになり、村の名前が読む事が出来なかった。
確かにこの先が村のようだ。こんな木々がお生い茂っていては、何処に家があるのだろう。そんな疑問を抱えつつ、足を踏み入れた。
立て札を越えた辺りから、空気が変わったような気がする。
大きな木々は相変わらず、生い茂っているが、確かに此処一帯、人が住む気配で満ちている。
そして、一番に目が入ったのは、そこら中に立てられた立て札。そこに書かれている言葉に痣達は、絶句する。
【悪魔の子去レ】
【悪魔の子悪魔の子殺ス】
【悪魔の子死ネ】
【悪魔の子呪ワレロ】
【悪魔の子ニハ罰ヲ】
悪魔の子、とはいったい。ここで何が...。
息を、呑んだ。
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