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啓太&絵里ペア。
「クカー!」
テントに入って物の5分もしない内に、啓太は眠りに付いてしまった。
襲われる心配はとりあえず無さそうだが、何とも頼りない。
「それにしても凄い鼾…。
これじゃあたしが寝られないじゃん…。」
とりあえず寝袋に包まって耳を塞ぐも、その鼾は静まる気配は無い。
今頃他の二組はどうしてるのだろうか?
由奈と高峰は多分喧嘩しているだろう。
でも小城君と華夜はよく分からない。
高峰の話しでもしているのだろうか?
時間はもう少しで10時。
少なくともこの状況では眠れそうにない。
「…あれ?」
テントの中から、懐中電灯の物とは違う光が見える。
「あれって…。
まさか火!?
小橋!
小橋起きて!」
「むにゃむにゃ…おねぇさま…。」
まだ寝ぼけているらしく、抱き着いて来る。
「きっ…キャー!」
パーン!
思わず防御反応で平手打ちを放つ。
「ぶふっ。」
「起きてよ!
火事だよ!
火事!」
「かーじ…?
火事!?」
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