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哲也、華夜ペア
「ん…私気が付いたら寝てたんだ…。」
目を開け、腕時計を見る。
10時前。
「あれ…?
小城君が居ない…。」
寝ている間に何処かに行ったらしく、姿が見えない。
「何処に行ったんだろう…。」
「キャー!」
「いっ…今のは絵里の声!?」
慌てて寝袋から飛び出し、テントを開ける。
すると、小城君が駆け寄って来た。
「あっ…小城君。
何かあったの?」
「火事だ。」
「えっ…火事!?」
「本当に高峰の言う通りだわ…。」
「あそこは藤堂さんの別荘じゃないか!」
同じく火事に気付いた竜之介と由奈が顔を出す。
「とにかく皆を起こそう…。
早く鎮火しないと僕らのテントも危ない。」
「そうだな…。」
「もぉ…しっかりしてよ。
小橋。」
遅れて絵里と小橋もやって来る。
「おい、さっきの悲鳴はこれか?」
「こいつがいきなり寝ぼけて抱き着いて来るから…。」
「だから悪かったって~。」
「あちゃー。
やっぱりハズレだったみたいね…。」
「そう思うなら変わってよ。」
「絶対やだ。」
「お前ら酷いぞー。」
「ふざけてる場合か!
急ぐぞ!」
「へーい…。」
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