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「ねぇねぇ、華夜は告白するならどんな事言う?」
「まっ…またいきなり凄い事聞くよね…。」
昼休み。
由奈や絵理他何人かと一緒に華夜は昼食中である。
「だって華夜ってこう言う質問したらすぐ真っ赤になるじゃん?
からかいがいあるしー。」
不適な笑みを浮かべながら言う由奈。
「だってぇ…。 」
「そんな事でどうすんのよ?
私らもう再来年の春卒業すんのよ?
折角の一生にまたとない高校生活を有意義に過ごさなきゃ。」
「いや…私は今のままで…。」
「良い訳無いじゃん!」
「まぁ、高峰と華夜は家隣近所だし卒業しても関係無くない?」
二人の会話に絵理が割り込む。
「甘いわ!
あいつだっていつ盗られるか分からないわよ!?」
「…あれが…?」
既に昼食を終え、お昼寝中の竜之介を見ながら絵理が言う。
「まっ…まぁ普段はあれでもいざと言う時はね…。」
「ぶっちゃけ由奈も高峰に気があるんじゃない…?
こないだは一緒のテントで寝てたじゃん?」
絵理が呆れたように言う。
「あっ…あれはたまたまよ!
くじ引きで決まったの!」
「おー…焦っとる焦っとる。」
「うるさい!」
「あっ、そう言えば昔制服のボタンのが流行ったよね。」
やれやれと絵理が話題を戻す。
「あっ…そうそう、
第二ボタン外してたら恋人募集中とかってやつでしょ?」
すかさずそれを拾う由奈。
「昔あなたの第二ボタンをください。
なんて告白があったよね。」
呆れながらに絵里が返す。
「華夜も卒業前に高峰に言ってみたら?」
「うぅ…。」
「由奈もねー。」
「うるさーい!」
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