第2ボタン殺人事件

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そんな話をした翌日 その事件は起きた。 同じクラスの平田浩二が殺されているのを、見回り中の警備員が発見したのだ。 死因は絞殺。 「おいおい…また学校で事件かよ…。 「やだ…最悪…。」 華夜が学校に行くと、現場である教室の前には多数の野次馬と、警察らしき人達で溢れ帰っていた。 「お前達! 教室に戻れ! Cクラスの奴等は視聴覚室で自習だ!」 「えー! あそこ椅子無いじゃないですか!」 一人が早速文句を言う。 「仕方無いだろう! 早く行け!」 「ちぇっ…。」 「あっ、華夜。」 華夜も視聴覚室に行こうとしていると、由奈が話しかけてくる。 「高峰は? こう言う時こそあいつの出番じゃん。」 「それが…。」 ~回想~ 「竜之介! 華夜ちゃん来たわよ!」 いつも通りに竜之介の母親が私が来た事を竜之介に伝える。 それからしばらくしてから竜之介が食パンを口にくわえて出てくる。 これもいつも通り。 「もぉ、また推理小説?」 「いやぁ、読み始めたら一段落付けられなくなっちまってさ。」 これもいつも通り。 「早く行くよ? 遅刻しちゃうじゃん。」 「待っててもらって悪いが今日はサボるわ。 ゲーセンで一日かけて極めたいゲームが出来たんだよ。」 「ちょっ…竜之介!」 「じゃっ、先公には風邪とでも言っといてくれ。」 自転車に乗り、走り去る。 「もぉ!」 ~回想修了~ 「あの馬鹿…。 でも緊急事態じゃない! 呼び出せば来るんじゃない?」 「うーん…来ないかも…。 と言うより電話にすら出ないかも…。」 「あいつなら有り得そうね…。」 「おう、如月じゃないか!」 聞きなれた声に振り向くと、稲本が立っていた。 「あっ、刑事さんだ。」 「高峰はどうしたんだ? 今回もあいつの出番だ。」 「うーん…。 えっ…と…あー…。」 「如月?」 「高峰今日サボってるんです学校。」 「あんの悪ガキが…!」 「てか刑事さんが事件解決したら良いじゃないっすか。」 由奈が呆れて言う。 「それが出来たら苦労せんわい! 全く…。」
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