カツオ、ノーベル賞を取る

カツオ「やっちゃった！！」

限定家族会議。メンバーはサザエ・ワカメ・タラヲ。
「いろいろおかしいです～」
「私もそう思うわ」とワカメ。
「やっぱり隠しているわよ。そうじゃなかったら頭を打ったとか…」
「！！！。たぶん代理で論文を書いたんだわ。きっと金銭でやとったんじゃない？」
「いいこと思い付いたです」

いささか宅。
「こんにちは。最近外が騒がしいね」
「迷惑をかけてすみません」
「いやはや気にすることは無いよ。新聞社もテレビ局も話題が欲しいからな」
パリーン。
「こら、カツオ！！！」
「やっちゃった！」「こんなところでボール遊びするものじゃありません」
「庭で野球しようと空気の抜けたテニスボールで試したんだ。そしたら意外と飛んじゃって…ごめんなさい」
「広場では古物商さんが来ていて出来ないんです」
「なるほどね」
お茶を持ってくるいささか。
「盆栽を割ったのに長居できませんわ」
「いや、いいんですよ。あの子はノーベル賞を取ったのだから何でも許される」
「です～」
「まあ」

「最近小説が完成しましてね」
「どんなものですか」
「時代劇さ」
「なかなかいささかさんらしいですね」
「僕も読みたいです」
「きっと漢字がいっぱいあるわよ」
「はっはっは。いいさもし賞を取ったら一冊あげてもいいな」
「応募したんですか」
「ああ、サウンドノベル社のノーベル賞にな」
「！！！！」