110人が本棚に入れています
本棚に追加
「それに、この話にはまだ続きがある。最後まで聴け」
話のはずみだした二人は、缶酎ハイ片手にさきイカを食べていた。
「いやぁ~。魔王始めて今日で三日目ナンですけどね?まわりのヤツらときたら食事の時はワインしか出してくれないんですよ!オレは今まで一般的な缶酎ハイ愛飲してたんでもう口に合わなくて…」
「だよなぁ。ワシもどっちかというと缶酎ハイ派だ」
「マジですか?いやぁ~、アナタとは話しが合いますね!」
「何意気投合してんだよクソジジィー!!」
「だからまてと言っているだろうが!」
「ところで、今回はどのような要件でいらしたんでしたっけ?」
「ん?あぁ、なんかな、ワシの上のヤツらが馬鹿みたいに魔王討伐だナンだって言い出してな?メンドいけどこうやって来たんだがな?アンタみたいな魔王だったら別にほっといても大丈夫だろ」
「いやぁ~、本当に助かります。オレ今までデスクワークばっかしてたんで戦闘とかからっきしなんですよぉ~」
相手が自分を殺しに来たと言っているにも関わらずノンキに缶酎ハイを飲む魔王。
「イヤしかし、初めて見る銘柄だな。魔族の言葉で書いてあるが…」
「おぉ?そう言えばオレも初めて見る銘柄ですね…。とりあえず厨房にあったのもってきたんで気づきませんでした。何々…」
最初のコメントを投稿しよう!