第1章最終決戦?天才騎士と魔王(仮)

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と、酔いで赤くなっていた魔王の顔が一気に青くなっていく。 「た、たいへんだ……!」 「う~ん?どうした?」 缶酎ハイをのどを鳴らして飲むダルク。ハッとしてその缶を取り上げる。 「おい、何する!まだまだ中身残ってるんだぞ!?」 「待って下さい!この酎ハイの消費期限、三年前になってます!!」 「…な、何だと?」 静まり返る魔王の間。と、魔王の手から缶が滑り落ちる。カンカンと渇いた音をたてて、静かに床を転がる。 「「!?」」 不意に、両者は全身を震わせながら腹を押さえる。ギュルルルと音をたて、両者の顔が一瞬にして彫りの深いリアルタッチの顔に変わる。 「魔王!ト、トトトトトイレはどこ、だぁっ!」 「ぐ!ここここっちどぅあぁぁ」 二人は内股になりながら遥かかなたの楽園を目指して進んだ。 「…って、ただ腹こわしただけじゃねぇか!」
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