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エピローグ!?
―僕 式見蛍は,公園に来ている
「今までありがとうね!楽しかったよ」
皆と最後の別れを各々と(真儀瑠,深螺,陽慈,綾.鈴音,アリス,)して挨拶を『またね』と過ごしてきた
公園内の風景をぐるりと見渡す……皆、幸せそうだった。この世の中は幸せな光景ばかりじゃないことを,、知っているけども……でも、目の前の人たちが幸せそうなら、それは、なによりだ。
公園を囲む緑の木々達が風に揺れていた。小鳥が群れで空を飛びまわり、雲はゆっくりと流れ、空は、どこまでも透き通って青い。
僕は視線を上げる。……俯いてばかりの人生だったから。今日ぐらい上を向くのも、悪くはない。
太陽が燦々と照っている。……温かい。
「……この世界に生まれて来られて……幸せ、だったなぁ……」
心から、そう思った。
「‥‥‥‥ありがとう」
誰への感謝だったのか、自分でも分からなかった。ただ、その言葉だけが、胸の中を満たしていた。
霞がかかるように消えていく視界の中、空に手を伸ばす。
太陽に掲げた手のひらは、キラキラと、眩く、輝いていた
バイバイ またね
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