紅蓮の月

2/2
前へ
/26ページ
次へ
忘れませう 叶わぬ恋なら、 この思い いっそ、捨てませ ひとおもいに 幾度、幾度と、思うても この身に流れる 紅い血が 忘れさせぬ 捨てさせぬやに 恋うて 恋うて この身を焦がす 刹那に 眠れぬままに 赤々と燃え盛る 紅蓮の月 愛しきと 抱きし君の その背なに 残せし我の 紅き爪痕 永遠にと 願ごうて 抱き 離すまじやと 指を噛む 哀しきは、この世の常か この身に流れし、紅き血か 今宵も、また、妖しく浮かぶ 紅蓮の月
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加