零章 発端

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―――――― 2763年 二次戦から約八世紀。人類はそれまで培っていた「平和」を殴り捨て、また新たな争いに身をやつしていた。そう、第三次世界大戦の勃発である。現在世界は「レオシア」を筆頭に「日ノ本」が与する「ECMA(エクマ:東大陸軍事同盟)」と「アマイリカ」率いる「WCRF(ウクルフ:西大陸資源解放戦線)」に大きく別れている。何が人類を何千年と積み上げてきた目標、「平和」から引き剥がしたのか。答えは至極簡単な物であった。「資源の枯渇」である。予てより懸念されていたレアメタルを始め金や銀、その他様々な物資の寿命が訪れ、人間は残り少なくなったそれらを奪いあっているのだ。こうしてまた、人類は「争」の歴史を刻み続ける。
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