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ピピピピピピー!
警笛を鳴らしながら警官がやってきた。
全員ピタリと動きを止めた。
次の瞬間、「逃げろ!」と、叫びながら不良達は逃げて行った。
関取も慌てて起き上がり、逃げていった。
逃げ足は速かった。
警官は不良達を追いかけず、イズミへ質問した。
「先に手を出したのは?」
「あいつらです」
イズミは不良達が逃げた方向を指した。
「あいつらの一人が私の足を引っ掛けて、絡み、殴りかかってきました」
警官は、「君の名前と住所」と言った。
こっちが被害者なのにと疑問に思いつつ、イズミは住所と名前を言った。
「あいつらの名前は?」
「知りません」
警官はそれを書類へ書き止め、「もう喧嘩はするなよ」と注意した。
何故こちらが怒られる?
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