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「雪那、こっち向いて」
「………えーっと」
…ちょっと無理だわ
隼の顔が見れないので膝の上に置いてる手をじーっと見る
……あぁ、隼からの視線が刺さる
「じゃあ、雪那。今日どこ行ってた？こんな時間まで」
「………今日は、斉藤君の部屋に行ってました」
隼のお怒りオーラに思わず敬語になる
えー隼おこってる……
「うん、知ってる。たまたま見たから」
「え……気づかなかった」
「だろうね……で、何してた？」
淡々と喋り続ける隼
「何してたって……恋バナ？」
「へ？……恋バナ？」
「…うん」
恋バナと言う回答が予想外だったのか隼が間抜けな声をだす
「……はぁ」
「うっ」
暫くして隼から洩れた深い溜め息に思わず、肩が揺れる
そろーっと隼を見上げながら聞く
「隼……怒ってる？」
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