第一章 嫁さん貰いました

6/43
1165人が本棚に入れています
本棚に追加
/252ページ
案内に着いて行く際中、ローブの女・・・フィリスとか言ってたか?こいつは終始俺の方を睨んでいた。 村長の家は村の一番奥にあり、外装も他の家と違いかなり大きかった。 家の中に入ると村長の娘ミーア・キャンベルが出迎えてくれた。 「私の父に御用ですか、伺って参りますのでその間は此方の客間でお待ち下さい」 そう答え村長の所へミーアが向かった後、俺達は別のメイドの人に隣の客間へ案内された。 すると、俺の横にいたフィリスの父親は着ていたローブを脱いだ。 「フィリス、お前もローブを脱げ。ここはお前の城の中ではない、郷には入れば郷に従えという言葉もある。外の世界で客人と会う際は礼儀を持って接しろ」 てか、今城って聞こえたような・・・何処かの王様やお姫様なのだろうか? 「分かりました、お父様・・・」 そう言われ、フィリスも渋々ながらローブを脱いだ。 「可愛い・・・」 その姿は俺がこの世界に生まれて18年間今まで出会って来た女性の中で一番可愛いかった。 俺のその言葉を聞いたフィリスは俺の方をまた睨んで来た。 「あんたに言われたくはないわ。言ったでしょ、私はあんたなんか絶対に認めない!」 それを見ていたフィリスの父親は「褒められたのならば素直に喜ばぬか、馬鹿者が・・・」とフィリスを叱る。 そうこうしている内にこの村の村長こと、ミーアの父親クリス・キャンベルが顔を出して来た。
/252ページ

最初のコメントを投稿しよう!