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「おお、ティオではないか。今日はお前にご用がある客人が来たらしいな。初めまして、私がこの村の村長を務めさせて頂いておりますクリス・キャンベルと申します」
そう言うとクリスさんは深々と頭を下げた。
「ふむ、こちらも突然娘が失礼をした。まずは謝らせてもらおう。フィリス・・・」
フィリス父はそう言うとフィリスを睨みつけた。
「ッ!?・・・・・・先程は突然申し訳ありません・・・でした」
それだけ言うと頭を下げた。
「まぁまぁ、頭を上げて下さい。フィリスさん、ですね。突然の事で我々も驚きましたが事情はフィリスさんのお父上がお話してくれるそうではないですか、ティオも驚いているだろうがまずは話を聞いてからにしようじゃないか」
そう言うと村長は皆をテーブルに座らせた。
「申し訳ない。先ずは我の娘、フィリスが何故この村に来たのかだが、この件については我にも責任がある。ある人物から念話があり、そこの青年に我の娘を嫁がせてほしいとの事だった」
ある人物って絶対に神様だよな。
「ほう、そのある人物という方も気になりますが・・・。仮にも貴方の娘さんを嫁にやれだなんて、何とも思わなかったのですか?」
一人娘を持つ村長は不思議に思い、聞いてみた。
「なに、そいつとは長い付き合いだったんでな。我も不思議に思い聞いてみたのだ。そこに居る青年は事情が違っていれば娘のフィリスと運命的な出会いをし、我を殺して世界に平和をもたらしたかもしれんと言って来たのだ」
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