プロローグ

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4月27日 春風が吹き抜ける森の中……… 暖かな風にあたりながら、私はお茶をしながら本を読んでいた。 心地よい温度の中、風が睡魔を運んできた。 昨日、夜遅くまで起きていたせいか、それともこの春の暖かさにやられたせいか… きっと、どちらも当てはまるのだろう… つまるところ、私は眠いのだ。 もう、このまま寝てしまおうか。。 「茅世、起きて起きてぇ!」 やっぱり春は変人が増える。誰か知らない人が話しかけてきたようだ。 「茅世ってば…」 私をゆさゆさと揺する彼にすこし罪悪感がわいてくる。 …しかし、私が夜遅くに寝たのは事実でありやはり眠い。気が引けるがやはりこのまま寝てしまおう…………… しかし、神は私を見放した。 あろうことか彼が動いてしまったようだ。 あの、悪魔が……………………………… 「茅世たん、昨日の夜遅くまでおきてたのはゲームのせいでしょう?さらにいえば今読んでる本もそのゲームの攻略本だし?あと、一番言いたかったのはさ…………何、心の中で一人モノローグみたいなことしてるの?大丈夫?むしろ、みーたんより茅世たんのほうが変人だよ。あと、僕のこと悪魔ってひどくない?僕は、猫だよ。そもそも茅世たんはさぁ~「すみませんでした」ちょっとー僕、謝れなんて言ってないよ?気にしない、気にしない。」 「いや……でも…」 「いいよ、茅世たんの心モノローグはすでに一種のビョーキだからね。」 「あぁ、そうですか…」 そっけなく言って見たが一応言っておこう。私は今、すごく青筋を立てないように抑えているだけでものすごく怒っている。ここまで言われて腹を立てない人間はいるのだろうか?…仕方ないじゃないか、これはもうクセなのだから。
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