プロローグ

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「別に心を読んだわけじゃないよ。ただ、茅世の考えてることくらい僕はわかるよ。」 ーほう。言ってくれるじゃないか。 「じゃあ、さっき悪……じゃなくて猫に言った言葉にたいして私が思ったことは?」 「ビョーキじゃなくてクセだ!って感じじゃない?」 「ふむ。だいたいあってるな。」 「あとはお母さんのことでも思い出した?」 …………………。 「茅世?」 「私はたまにお前がエスパーなんじゃないかと思うんだ。」 「さっきも言ったけど、僕は心なんて読んでないしそんな能力ももってないよ。」 これほどの的中率で能力がない………だと…… 「……嘘だ………そんなはずがない。………」 「…………………………ねぇ、茅世。あのさ……。」 「うん?なに?」 「いや…やっぱりなんでもない。」 「気になるじゃん。早くいいなよ。」 「うん。じゃあ…さ。……茅世はまだお母さんのことと一人ゴトというか、心の中でお母さんに話しかけてる?」 「どうして、そんなこときくの?」 「あのね、まだやってるならいいけど…もうやっていないなら。それは、何が原因なの?」 「廻月には……関係ないでしょ。」 「そんなことないよ。僕たち幼馴染だから。」
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