プロローグ

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「廻月、いくつか質問があるんだけど。」 「何?」 「どうして…どうして廻月はあんな風に聞いたの?」 「質問の意味がわからないんだけど。」 「私のお母さんに対する一人ゴトについてだよ。まだやってるならいいけどもうやっていないならそれは何が原因なの、と廻月は聞いたんだよね。」 「そうだよ。」 「普通は逆じゃないの?何故、まだやっているなら[いい]の?これは、やってはイケナイことでしょう?」 「僕の方がわからないよ。どうしてそんなにも、母親へのつぶやきを否定しようとするのか。ただ母親へ自分が今、思っていることを語るだけじゃないか。」 だって…お母さんと話すと…。 「茅世?」 「気持ち悪がるでしょ!?」 きっと、だれもが気持ち悪がる。 お父さんと同じく直接は気持ち悪いと言わない人もいるかもしれないけど心の奥で思うはずだ。
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