第一夜
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お店の人やお客さんの声で賑わう大通りを通った。その中の1つを覗くと、そこは帽子屋さんで、お店の優しそうなおじさんが私に「気に入ったのはあるかい?」と訊いてくれた。私は少しだけ悩んで、初めに目に入った青いリボンをあしらっている麦わら帽子を1つ買って、頭に被り、また散歩を続けたの。 ――しばらく歩いていると、大通りを抜け草木が生い茂っている開けた場所に出た。
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