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イケメンって訳でもクールって訳でもないおじさんなのに、どうしてだろう。貴方にこんなに惹かれてしまう。
私に気付いたのか、だるそうな目でこちらに振り向く。
それもつかの間、だるそうな目から優しさがこぼれ出ていた。
ここからでは潮風と波のせせらぎの音のせいで聞こえないけれど、その口は私の名前を呼んでくれているように、口角を上がるの。
あぁ…貴方の声が聞いてみたい。そういって近付いてあの人の顔を覗きこみながら、
『この近くを一緒に歩きませんか?』
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