砂漠に落ちた少年

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 俺とポチの姿を眺めていたミレイアは、”ビャッコ”について説明してくれた。 「いい? ビャッコっていうのは――」  超希少種な上位の魔物。 守護警備隊の隊長クラスでも、数人を要する危険生物だ。  いやいやミレイアさん。 貴女その相手に一人で挑んでたじゃありませんか。 「――私は、守護警備隊総隊長だからね」 「何かこうアレですね……炎の出る刀とか持ってます?」 「カタナ? 良く分からないけど、持ってないよ」 ――クソッ…… 「まあ、それはそうとしてさ……これからどうするの?」  そう言われてもなぁ…… そもそもこの世界って何なんだ? 異世界だろうとは予測できるが、それ以上の事は分からない。 「とりあえず、世界について知りたいですね。後は貴女のスリーサ……ごめんなさい」  スリーサイズを聞こうとした瞬間、凄まじい殺気で睨みつけられた俺は、誠心誠意土下座した。 「モリトが変態だとは理解出来たわ」 「いやいや。仮に変態だとしても、紳士ですからね?」 「――意味が分からないわ」  通じないのか……この名台詞が……
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