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どうやら俺に食べて欲しいらしく、クリクリとした青い瞳孔の目をこちらに向けてくる。
「食べろと?」
『クエェツ!』
うん。食えってさ。
「じゃあ――頂きまああああああっずううううううう!?」
またしても俺は遠くへ放り投げた。
今度はしょっぱさと酸っぱさのコラボである。
どうにもこの世界の果物は口に合わないらしい。
『クエェ……』
落ち込んだ様子の青いフェニックス――名前はボブでいいや。
ボブはポロポロと涙を流し始め、俺の良心を抉り始める。
「ボブ……俺、肉が食べたいんだ……」
苦し紛れにそう言うと、何やらポチとボブが相談をし始めた。
『ニャニャー! ニャーニャ!』
『クェッ!? クエェェェックェッ!』
訳わかんねぇ。
日本語でOK。
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