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相談を終えたポチとボブは、俺にそれぞれ『ニャー』と『クエッ』と言い残し、その場を去った。
――待ってろと?
いやいや、魔物いるんでしょ?
凡人の俺が襲われたらどうする!
泣く人が2・3人は居て欲しいぞ!
「……ぼっち万歳」
そう呟いた直後だった。
『グルァァァァァァッ……』
やや離れた位置から、断末魔のような叫びがこちらへ届く。
「何っ!? もう嫌だ! 帰ってカレー食べたい!」
ガクガクブルブルと震えていると、何かを引きずる音が聞こえる。
『ニャァッ!』
『クエッ!』
ポチとボブが帰ってきたようだ。
ホッとした俺は、そちらに歩み寄ろうと――したが止めた。
「……お前ら何ひきずってんの?」
これ――
ドラゴンってやつじゃね?
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