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そうこうしている内に、ボブは切り立った崖の上に着地した。
そこには広大な草原が広がっており、湖と森もある。
崖の高さが100メートルを超えている事から、人の手が未介入なのだろうと予測出来た。
崖下を覗くと、ここから2キロ程離れた場所に小さな村がある。
「良い場所じゃないか! ナイスボブ!」
『クエェ!!』
頭を撫でてやると、嬉しそうにボブが目を細めた。
『ニャー……』
嫉妬したのか、ポチが恨めしそうに鳴いた。
それに苦笑しながら、ポチの頭も撫でてやると、機嫌が治ったようだ。
「さてさて……どうするかな……」
まずは寝床を作り、次いで小屋を作り――
ん? 待てよ?
「何飼えばいいんだ?」
大事な事を忘れていた。
牧場と言えば、定番なら牛だろう。
次いで鶏や豚などだが、普通の動物が果たしてこの世界にいるのだろうか?
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