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村の手前でボブから降り、適当に隠れて待つように指示を出す。
そうして村に入った俺は、適当な道具屋らしき店に行き、羽根をみせて尋ねた。
「すいません。この羽根なんですけど――」
「アンタ! こりゃ”スザク”の羽根じゃないかい!?」
「あ、拾ったんですけど。売れます?」
「是非うちに売っとくれ! こいつあーラッキーだ!」
息巻いているおばさんにやや引きながらも、提示された値段は40万ポル。
ポルは円の様な通貨表記らしく、薬草が8ポルだったことから、かなりの高額であると分かった。
「あ、それでいいですよ」
「すまないねぇ……本当はもっと高く買い取りたいんだけど……」
「充分です。ではこれで」
おばさんに会釈し、道具屋を離れ村を歩く。
「売れたなぁーラッキーだなー」
足取り軽く工具屋へ向かい、牧場をつくるのに必要そうな道具を購入した。
ちなみに、店の看板になんて書いてあるかなんてさっぱり読めない。
やはり異世界で間違いないな。
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